BE WITH YOU





<5>




優の素肌にふれる。
ずっとふれたかった・・・優の透き通るように白いなめらかな肌。
初めてふれた時にはおどろいた。同じつくりの人間だとは思えなかった。
おれは、くちびるをやっと解放し、優を見下ろした。
あまりに長いくちづけに、息があがってしまっている。
唾液で濡れた部分が、月の光で輝き、優をいちだんと妖艶に彩る。
「優、キスがうまくなったね・・・おれ、夢中になっちまったよ・・・」
「またそんなこと―――」
おれはチュッと音をたててくちづけ「褒めてるんだからおこるなよ」と囁いた。
優は「先輩も・・・脱いで?ぼくも先輩の素肌にふれたい」とおれのバスローブの紐を解いた。
おれは、バスローブを脱ぎ、ついでに下着も脱ぎ捨て、優の下着も取り去った。
改めて、優に身体を重ねる。
やはり、人肌は気持ちがいい。
優の鼓動がじかに伝わる。
おれよりはるかに早い鼓動・・・・・・
そうだな・・・キスは何度も交わして上手くなったとはいえ、身体を重ねるのはまだ二回目なんだ。
しかし、そんなことは今日の積極的な優の前では忘れてしまいそうだ。
優がおれの背中に腕をまわす。
まるで催促するように・・・・・・
おれは優の身体への愛撫をはじめた。





首筋をちゅっと吸うと、白い首をのけぞらせる。
その反応がうれしくて、おれはいたるところにくちづける。
優の白い肌にピンクの花びらが舞い落ちる。
同時に、脇腹をすうっと指先で優しくなでると、「あっ」と呻いて背中を反らした。
見ると、声を出さないように、くちびるをぎゅっと咬んでいる。
おれの大事なくちびるに傷がつく・・・・・
「優、我慢しないで・・・キモチいいなら声に出してくれなくちゃわかんないよ?」
そう言ってくちびるを優しくなでてやる。
「そんな・・・」
「お願い・・・優の声聞かせて・・・?」
「だって・・・恥ずかしい・・・・・・」
「誰も聞いてないよ?おれしか聞いてない・・・・・ねっ?」
おれは再び優の身体にくちびると指先を戻す。
胸の突起を指が掠めた瞬間、優の身体が今まで以上に反応した。
「あっ、やっ・・・」
おれはオトコがそんなに感じるなんて知らなかったけれど、そういえは初めてのときもかなり感じてたよな?
「優・・・ココが好き?」
おれはそこをやんわりさすったり揉んだり摘んだりした。
「やっ・・だめ・・・やだっ・・・」
おれの手を払おうとする優。
だけど、その手に力がこもっていないのは、やめてほしくないからだろ?
反対側も、舌を使って愛撫してやった。
舌先で転がし、弾いてみる。
「あっ・・・せんぱ・・・も・・・・・・」
下半身にふれると、そこはもう先走りの滴で濡れ、かたくなっていた。
「優、そんなにキモチよかった?」
「―――胸は・・・キモチいいけど・・・もやもやするから・・・・・・」
なんてかわいいことを言うんだ!
おれは優の身体をぎゅっと抱きしめた。
もうかわいくて愛しくて・・・たまらない・・・・・・
「そっか・・・じゃあ今度はこっちね?」
初めての日は手で扱くだけにしたのだが、もっと優をキモチよくしたくておれは優自身を口に含んだ。
「やだっ!先輩!そんなの・・・汚いってば・・・・・・」
案の定、優は抵抗したが、おれはやめなかった。
すぐにキモチよくなってきたのか、優は抵抗をやめ、甘い吐息を漏らしはじめた。
「あっ・・あぁ・・・もう・・・せんぱ・・・はな・・・しっ・・・」
「いいよ・・・このまま出しちゃって・・・」
おれは口を離さない。
「やだっ・・・おねが・・・・・」
「だめっ!優、つらいだろ?いいから・・・」
おれはオトコならわかるポイントを執拗に攻めたてた。
こういうときって、オトコ同士っていいよな・・・・・・
優は我慢の限界に達したのか、おれの口腔に精を吐き出した。
はあはあ息を荒げ、涙目で、おれをにらむ優。
だけど、優、おれ、それすらもかわいいんだ。
「優、キモチよかった?」
反省の色の見えないおれに口をとがらせる。
「―――キモチよくなかった・・・?」
おれはしゅんとした口調で優の瞳を覗き込んだ。
「―――キモチよかった・・・です・・・」
その答えに満足し、ふっくらと赤みを帯びた優のくちびるをぺろっとなめた。
「じゃあ、次、おれのこと、キモチよくしてくれる?」
優はコクリと頷いた。




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